グラフィック社から発売されているお人形のムック
「Dolly*Dolly」誌に
"何でも1/6化計画"というコーナーがあり、
そこで『食玩PhotoContest』が開催されています。
こういうのが大好きな私も参加をさせていただきました。
(投稿ペンネームは【おずちゃん】です)
初投稿のVol.12、続くVol.13で賞をいただきましたので
ここで紹介(自慢?)しちゃいます♪
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Dolly*Dolly Vol.12誌上
『第7回食玩PhotoContest』受賞作品
初投稿で2つの賞をいただいちゃいました
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「あとかたづけ」
みなさんの投稿のように繁盛している人気のお店ばかりとはかぎりません。
哀しいことに競争に敗れて閉店せざるを得ないショップも。
これまでにない盛況ぶりだった閉店セールも終わり、
後は片づけをしてお店を出て行くばかりとなったジェニー・・・。
少し世の中の悲哀にもスポットライトを・・・でいかがでしょうか。
『お人形カメラマン Choice』をいただきました。
片づけの途中で休憩。
そのときにふとやるせなさを感じたジェニー。
履いていたサンダルをポイと脱ぎ、椅子にもたれてため息。
そんな場面を演出してみました。
"閉店売りつくし"や"Sale!"のステッカーは自作。
余ったものはゴミ袋に入れて場面の演出にも使っています。
物を何度も撮影しながら再配置し、
ゴチャゴチャの中にジェニーが埋まりきらないように工夫をしています。
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「お食事のお時間です」
飛行時間の長い国際線では、機内食は楽しみなもの。
いろいろな食玩を用いず、一点物の勝負としました。
『DD編集部 Choice』をいただきました。
私が以前から使っている手法を用いて、
リアルな場面演出を試みました。
そうなんです、リーメントの「夢の!!アメリカンライフ」から
機内食のセットを一つだけ使って、
キャビンアテンダントのジェニーが機内食をサーブしている様子を
少し薄暗い感じの画面構成で表現してみました。
わかる方が見ちゃうとあれ?と思うかもしれません。
そう、JASジェニー(2001)が主人公ですが、
背景に用いた機内の写真は別のエアラインのもの。
それはご愛嬌ということで・・・
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Dolly*Dolly Vol.13誌上
『第8回食玩PhotoContest』グランプリ受賞作品
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「先輩、聞いてくださいよぉ」
滑走路が見えるカフェで、新米CAのたまきが先輩桜子を捕まえて愚痴り始めた図。
そんなに甘いものばかりヤケ食いして大丈夫か?!
あなた食べ過ぎじゃない?
と言いつつも後輩の話を聞いてあげる桜子であった。
なんと!大賞『Grands Prix』をいただきました。
こいつは嬉しいです!
なにせ、選者3方の評をいただけるのですから最高です。
それにしても選者の方々の読みの深さには脱帽。
いや〜、この撮影には時間がかかりました。
やはり他の方とは違う、私ならではの写真にしたいですから。
構想はそれなりにあって、ドールのポーズやセットは組んだのですが、
なかなか思うような仕上がりにならない。
それは遠近感だったり、ドールの表情だったり、
場面の見え方であったり・・・。
最終的に投稿したのは自分なりに満足が得られた1枚の写真。
結果的にはそこまでこだわった作品を認めてもらえたわけです。
以下はその「メイキング」というかなんというか・・・
まあ、上の1枚ができあがった裏話のようなものです。
最初は↓この写真を投稿しようと思いました。
使う食玩は決めていたので撮影の間中変更はなし。
でも、なにか明るさとかが不自然だし、
画面に面白みがないんですよね。
轟音が聞こえてくるような、
飛行機の離陸を目の当たりにできるカフェ。
その飛行機がちょっと目立ちすぎるかな・・・とか。
たまきはこんな風に話をしています。
撮影現場風景です(笑)
背景写真とのリアルな距離をとるために、
ちゃんと全面ガラスを配置して角度によっては
手前のものが写り込むように工夫をしました。
スタジオ(?)全景。
セットの様子がわかってしまいますね。
しかし・・・なんか桜子さんのお行儀、よくないですね(笑)
でもなんか実際に何か会話しているような二人。
このポーズをとってもらうために
彼女はナチュラルボディに替わってもらいました。
さて↓桜子にもカメラを向けてみました。
そうすると、最初の写真では表現しきれなかった
桜子の態度というかポーズなどが
こういうアングルだと生きてくるんですよね。
これをなんとか活かしたくて
背景に対するドールたちの位置関係を見直し。
桜子の背後に離陸する飛行機を置き、
たまきは手前で後姿だけに。
それが賞をいただいた応募作品になったのです。
手前のワイドさが得られ、背景との距離も十分に感じられ
結果的には大成功でした。
夜毎、仕事から帰宅し食事をしてからの深夜作業。
テーブルの上の食玩とドールのポーズはそのままにしておき
3夜目にしてようやく納得のいく撮影ができたわけです。